夜勤が及ぼす健康被害

看護師の仕事の形態の一つとして、夜勤があります。
病院内の仕事なので、24時間体制で看護の仕事に挑む場合もあり、主にシフト制で勤務にあたります。
ですが、夜勤が続くと健康を害する恐れがあり、働き続けるためには適切な対処が求められます。
夜勤は、手当が支給されるなどのメリットもありますが、人間が本来眠っているはずの時間帯に働いているということは、人間の生活リズムに反することになり、睡眠障害やうつ、免疫力の低下などにつながります。
また、思考力や集中力がかけてしまい、ミスを発生することも多くなります。
女性の看護師では、乳がんのリスクもあり、日勤の看護師と比べて発生率は約3.5倍とされています。
そして、睡眠障害による睡眠不足は、食べ過ぎになる傾向があり、代謝を促進するホルモンが減少して太りやすくなったりします。
睡眠不足は昼間に強い眠気が起こる、朝方近くまで眠れないなど、ストレスも溜まりがちにもなり、また、夜、働くということは、日中に太陽を浴びる機会が減り、体内時計が狂いやすくなり、自律神経が乱れてしまいます。
自律神経の乱れも健康に影響するため、頭痛や肩こり、生理不順、肌荒れなど女性特有の症状が現れることもあります。
人間の生体リズムが狂うと様々なリスクが発生する可能性が高く、やりがいのある看護という仕事でも、体を壊して休職、退職をせざるをえない人もいます。
夜の勤務を続けると心や体に大きな負担が掛かるので、日勤だけを選択する人もいます。